トレーニングの日8回目

今日の座学は「犬のしつけの常識」でした。
常識と思われている、言われていることは果たしてそうなのか…

先ずは飼い主は犬のリーダーにならないと…という話で、
ごはんを食べる順序とか膝の上に乗せるとかリードを引っ張るなどなど。
主にネットなどで見かける事が多く、最初わからない頃はホントにそうなのかな?と思ったこともありましたが、日々よーく観察をして向き合っていると、うちではそれらはどれも、どうでもいいことになっていました。
いい方向や楽しい方向へ導いてあげるという意味でのリーダーではありたいなと思います。

リーダー論に繋がる、犬の祖先は狼の話。
狼の群れの研究から来るもので、仲間を恐怖心で統制するのがボスで、それをもとにして服従行動の教えに繋がるというものですが、それは自然な野生の狼を研究したものではなく、寄せ集めの狼を調べたものと言うことでした。自然な野生の狼は家族で行動し子供の面倒をみながら生活しているそうで、古い研究結果が今でも広く続いているということでした。

次に犬の遺伝子は狼の遺伝子とほぼ同じという話。
これも例えばチンパンジーとボノボもほぼ同じなのに方や雑食、方や草食。チンパンジーはよそ者に対して攻撃的だがボノボはおとなしいなど異なる点が多い。また人間とチンパンジーも遺伝子的には近いですが、実際にはだいぶ異なります。この遺伝子の数値だけで犬と狼の習性を語ることもあまり意味を成さないようです。

ではどんな犬が他の犬たちの支持を集められるかということですが、
攻撃行動を見せた犬とそれを受けた犬との間には上下関係はなく、自然と親和を受けた犬が支持を集めるのだそうです。
一緒にいると楽しいな。一緒にいるといいことあるな。とかですかね。
そりゃそうですね。戦々恐々としたところより楽しいところがいいですよね。

犬だからこうしなきゃ。ああしなきゃ。と情報に振り回されるのではなく、目の前のラースといつも向き合って行きたいです。